大阪、通天閣、新世界、ビリケンさん
お盆も終わる頃、法事に出席するために実家のある大阪に行った。一緒に行った娘が通天閣を見たいというので、前日に大阪に入る。何十年ぶりになるのだろうが、天王寺から新世界と真夏の散歩を楽しんで?、いや決行してきた。
大阪生まれで、社会に出るまでは関西で生活をしていたにもかかわらず、新しい発見や体験をさせられる。こちらの無知が知れてしまうのだが、通天閣が建てられて百年になることや、ビリケンさんが幸せの神様ということを初めて知った。さすがに大阪は奥が深い。^^);
新世界といえば通天閣、そして串かつ、これだけは抑えることに決めた。また、地下鉄で行っては街並みが見られないので、大阪城を遠望できるだろうということで環状線に乗る。あまり土地勘もないので、まずは天王寺駅で下車して通天閣を目指す、といったことだけを頭に入れて実家を出発した。
2012年08月18日(土)
<環状線>
さて、環状線に乗って大阪探索の町歩きに出ます。この暑さだけが心配だ。
車窓から見えた大阪城はシャッターチャンスを逃してしまった。仕方なく、これを。^^;
<市立美術館>
天王寺駅を出て地下街を歩き、地上に出ると天王寺公園の入り口があった。
大阪市立美術館に入って汗を乾かすことにする。一般展示は中国仏像展だ。
一般展示だけだと入場料は150円、それで庭園も散策できる。
美術館の裏には、池と緑で構成された慶沢園(けいたくえん)がある。
美術館を出て、裏にある庭園を歩く。しばらくすると遠くに雷音が轟きだした。それも次第に近づいて来る。雨が来そうだと、近くの東屋の避難。
<カミナリ・豪雨>
2時間近くも雨宿りでお世話になった東屋、「四阿」と書いてあずまやと読む。
先日の天王寺で遭遇した雷の動画をYoutubeにアップした。iPadで撮ったのだが、カミナリは垂直の線となって映っている。このあとの豪雨で、庭園の東屋で2時間近く缶詰になる
iPadで撮ったカミナリを静止画として切り出してみた。なぜ直線としてなるのだろう?ちなみにiPad動画は、QuickTimeで保存される。解像度やフレーム数も関係しているのだろうが・・。
通信速度が遅いからなのか、昨日からtwitpicが写真を取りこぼす。さっきの雨雲レーダー。雨とカミナリ、それに風が強くなりだした。でも、涼しい。
(14:30の状況)
ありゃ、雷雲が発達してしまった。あと1時間くらいは雨宿りで足止めかな。遅い朝食で良かったのだが、お腹が空いてきたぁ。^^;
(15:00の状況)
慶沢園から天王寺公園を歩き、閉園間際の動物園をかすめて、新世界に出る。
<新世界>
一番有名な串カツ屋さんは長蛇の行列。お腹が空き過ぎ状態で、しかたなく別のお店に入る。
やっと昼メシにありつく。串カツでお腹がいっぱいになった。
<通天閣>
現在の通天閣は二代目である。高さは103m、90m付近に展望台がある。
初代は1912年(明治45年)の建設され、今年はちょうど百年目に当たる。高さは75mだった。
雨は小降りだが、まだ止まない。さて、これから通天閣に上ります。生誕百年のこともあるのか、50分待ち。腹ごなしに並ぼう。
<ビリケン>
美術館にも通天閣にもビリケンさんが居た。ビリケンというのは、幸福をもたらす神様らしい。大坂生まれの私だが、あまり馴染みが無い。大阪の北より南の方で人気があるようだ。
(市立美術館のビリケン)
ビリケンの真実の口。なんでも有りのようだ。(^^)
通天閣で見たビリケンが気になっていた。まず台座にあった英語は?、と調べてみる。"THE GOD OF THINGS AS THEY OUGHT TO BE"(万事あるがままの神)であった。「幸福の神様」と説明にはあったようだが・・。
(通天閣のビリケン)
ググってみると、その発祥は米国だった。1908年に女性の芸術家が作った像が「幸福の神様」として世界中に流行したとある。ビリケンは、セントルイス大学のマスコットにもなっている。面白い。
<昇降階段>
展望台からの帰り、またELVの待ち行列ができていた。横を見ると階段で降りることができる。ビルだと二十数階分だ。それを使うことにする。ゆっくり行かないと目が回るかも。
<シャトルバス>
通天閣の上からハデハデのバスが走るのを見てなんだろうと思っていた。
乗車場所の案内を見ると新世界となんばを結ぶ無料のシャトルバスだった。
通天閣の下から、難波まで無料のシャトルバスが出ている。その派手なバスに乗って心斎橋辺りに行くことにする。車内の案内に、串カツ振興協会の運営とある。南の客を新世界に呼び込むためだろう。
<心斎橋>
何故か「かき氷」と「カラオケ」で1時間ほど喉を刺激する。(^^)
道頓堀の"くいだおれ人形"が、大阪の節電に協力している。
グリコのランナーは、大飯原発の稼働を知っていたのだろう。安心して光っていた。さて、心斎橋の駅まで歩いて、帰ることにする。
暑い夏の一日だったが、こてこての大阪らしい街を久しぶりに肌で確かめた。途中、カミナリで足止めを食ったが、これも面白い経験だったし、寸前に東屋に駆け込めたたのは幸運なことだった。あとで新聞を見ると、この落雷で死者が出ていた。
【2012.8.30追記】
最初に見てから上記の写真にもある工事中の高層ビルが常に気になっていた。ついに、今日の朝日新聞で判明した。
記事によると、大阪市阿倍野区で建設が進む複合ビル「あべのハルカス」という複合ビルで、完成時には高さ300mとなる、これは、横浜ランドマークタワー(296m)を抜き国内で最も高いビルとなる。
ビル概要は、地下5階、地上60階、2013年冬に完成予定である。近畿日本鉄道が1300億円をかけて建設し、百貨店やホテル、美術館、展望台などが入る。全面開業は2014年春とのこと。