つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

非日常を日常に融合させる


 ネット通販を使って品物を買うことが日常的になっている。今年買ったものを振り返ってみると、災害時に役立つかもしれないというものが目に付く。去年の3.11東日本大震災以来、災害時を意識した視点で見るようになった。つまり、防災用品は、日常的にも使えるものである方が、いざというときに役立つのではないだろうかという考えである。


 しかし、体系だった震災対策の考えからくるのではなく、単なる思いつきで防災機能と結びつけるだけである。このへんに私のずぼらな性格が表れている。本音は、気に入って欲しくなったから言い訳に使っているだけかもしれないが、こんな考えで買ったものを少し紹介する。




(1)まずは、ホイッスルが付いたLEDライトである。テレビの「情熱大陸:大木聖子さん」という番組で災害時に役立つということを聞いてすぐにネット探した。Amazonに手頃なものがあったので、すぐに家族全員分を買った。

LED キーライト (ホイッスル付き)

LED キーライト (ホイッスル付き)

 地震で閉じ込められたり何かの下敷きになったりした時に自分の所在を伝えるホイッスルと、暗闇で司会を確保するためのライトである。これはほぼ防災目的で購入したもので、それを 日常的に身に付けるにはどうするかだけを考えた。ツイッターを見ると、届いた日に次のようにつぶやいている。

2012年09月06日(木)

大木聖子さん教え「LEDライト、ホイッスル、寝室にスニーカー」に従って買った、ホイッスル付きLEDライトが届いた。予想通りのサイズで軽い。いつも持ち歩く携帯電話のストラップに着ける。



 ちなみに、大木聖子さんは「地球の声に耳をすませて」というジュニア向けの本を出している。分かりやすい言葉で優しく地震のことを語っているのだが、同時に、地震学が人のためにならなければ何の意味もないという著者の強い思いが伝わってくる。その同じ迫力をテレビでも感じて、これを買ったのかもしれない。



(2)これもテレビがきっかけで知った人型寝袋。
DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア) ヒューマノイドスリーピングバッグ 人型寝袋 ver.4.0 DS-04 David [最低使用温度 5度]

DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペルギャンガーアウトドア) ヒューマノイドスリーピングバッグ 人型寝袋 ver.4.0 DS-04 David [最低使用温度 5度]

 ある無人島での野宿に人型の寝袋を使っているのを見て「面白いな、こんな寝袋もあるんだ」と興味を持ったもの。頭の片隅にあったそれを思い出してググってみると、あるブログにこれを部屋着にすると冬場も暖房無しで過ごせるとある。アウトドアでも使えるし、災害時にも使える優れものと興味が拡大した。その時のツイッター

2012年09月17日(月)
先日TVで見かけた人間の形をした寝袋をふと思い出し、調べてみた。これはよさそうだ、今年の冬はこれだけで乗り切れるかも。(^^) アウトドアはもちろん、災害時にも使える。RT 今年も人型寝袋の季節がやってきた(2011/11/25) http://watchmonoblog.blog71.fc2.com/blog-entry-1752.html



 その時点では衝動買いまでに至らず、冬に近づいて寒くなったはずみに記憶から飛び出してきた。この冬はこれを部屋着として試してみようと即決し、買ってしまう。

2012年11月11日(日)
頼んであった人型寝袋が届いた。この冬の部屋着として使ってみようと思って買ってみた。おそらくこれがあれば暖房なしで過ごせると考えている。それに災害時にも役立つだろう。写真のモデルになってくれたのは居候です。^^

 ということで、現在もこれを着用してキーボードを叩いている。もちろん部屋のエアコンは入っていない。でも、キーボードを叩くために出した手は冷たくなっている。


(3)最近では、IKEAのソーラー発電LEDテーブルランプがある。数年前にネットで紹介されていた時に、そのデザインと機動性にの良さから欲しいと思っていた。たまたまIKEAの近くを車で通るということからそれを思い出し、実物を目で確かようと立ち寄る。広い売り場を巡り歩いて見つけ出し、一目見ただけで買い物カゴに入れた。



 日常では、機動性よくどこへでも持ち運べて使えるし、省エネにも貢献する。更に、災害の停電時にも役立つものであるとの理由を付け加えて買った。

2012年11月23日(金)
IKEAで買ったモノをチェックしてる。SUNNANというLEDテーブルランプ。数年前にネットで見てから欲しかったモノ。省エネにもなるし、災害時にも使える。ふとこれを思い出して、IKEAに行ったのである。^^;

 これは使ってみると、バッテリーが弱いのか明るさがそれほど持続しない。同じような日本製のものがあるので、次に買うのならそちらのほうが良いかもしれない。ただデザインは好きだ。




 以上の三つの例から、もっともらしい理由をこじつけているだけと言われそうだが、「非日常を日常に融合させる」という考えが少しは見えてくるのではないかと思う。
 大きな災害を経験したことがないが、防災用品として買っておいたものが、いざというときに役にたつのだろうかと思うときが良くある。例えば、物置に入れておいたのに何処にあるのか分からなくなる。いざ使おうと思ったら電池が切れていたり壊れていて動かない、また使い方が分からないなどといったことが考えられる。ところが日常的に使っていられるのであれば、何処にあるかはもちろんのこと、常に使える状態にしておける。非常食だって、ある期間を決めて日常で食べては補充するとしていれば、常に消費期限内のものを備蓄できるというのと同じ考えである。


 防災用品や設備には特別なものもあり日常的に使えるものは少ないかもしれないが、所在確認や点検なども含めて日常の中に引き入れる考えは続けていったほうが良いだろう。また、逆に日常に使っているもので非常時に使えるものは多いはずである。これはいざというときでないと分からないかもしれないが、旅行やアウトドアで使うものによく見かける。また旅行は家から出て非日常な環境に身をおくことであるから、心理的な面から災害時に役に立つ経験をすることになると思う。これも旅に出るためのこじつけに聞こえてくるだろうか。