沖縄居候日記(8) 荒波を超えて最南端へ
悪い予想が当たって、海は時化てきたらしい。それで外洋を行く波照間航路の高速船は欠航になった。欠航のダブルパンチだ。がっくりしているところに特派員から連絡が、フェリーは運行しているからそれで来られるとのこと。急いで離島ターミナルから離れた場所にあるフェリー乗り場に行く。チケットを買うときに「かなり揺れますよ、大丈夫ですか?」と念を押された。酒には弱いのだが、船で酔ったことはほとんど無いので、なんとかなるだろうと乗船した。
波照間のペンションにチェックインしてから特派員と合流し、島を案内してもらう。仲良しになった製糖工場のおじさんを訪ねてキビジュースを飲んだり、チャリンコで最南端を目指したりと盛りだくさんだった。ただ、曇り空で、持ってきた唯一の長袖シャツを着込んでも寒くてしょうがなかった。
2013年03月14日(木)
<フェリーはてるま>
「波照間航路、欠航。フェリーはてるま、運航します」とういことで、急きょフェリーに変更。海が荒れてるそうなので、船酔いするかもしれないな。
(あとで分かったのだが、船酔い防止のために客室の冷房を効かしているのだそうである。それで寒い人のために毛布が置いてある。)
やっと出港。まだ湾内なので揺れは少ない。波照間島行きは、外洋に出るので揺れはそれからだ。
竹富島と黒島の間くらいに来た。島影は見えないが、まだ携帯の電波は届いている。揺れは少ない。^^
新城島を通過して外洋に出たようだ。揺れが大きくなってきた。あと30~40分くらいだろうか。まだ電波は届いている。
ずっとGoogle Mapで船の位置を見ながら、そしてDocomo 3Gの電波がどこまで繋がっているかを確認していた。たまにツイートがはねられることはあったが、ほとんど電波は途切れることはなかった。テレビの電波は届かないが、携帯電話のそれはかなり頑張っている。
曇り空の下、前方に波照間島が見えてきた。島影が次第に大きくなってくる。もうすぐだ。
波照間島に到着なう。フェリーなので繋留に手間取っている。
<ペンション最南端>
<あやふふぁみ>
20度を切っている。肌寒いので唯一の長袖を着込んでいる。「あやふふぁみ」で食事をすることに。猫がすり寄って迎えに来てくれました。ちなみに店の名は「夕暮れの何とも言えない時間」という意味らしい。
この写真を注意深く見ると、猫の足が1本多く見える。「波照間の化け猫ですか?」というリツートも受けた。これはiPhoneカメラのHDRモードで動きのある物を撮った時に出るお化け現象です。つまり、HDRモードでは露出の異なる3枚の写真を撮影して合成するので、その時間差で動きのあるものはダブル可能性があるということ。
ラフテー定食なり。味は予想以上に美味しかった。調べておいた店が休みだったので、ぶらっと入ったのだが。それで期待はしていなかったが良かったのだろう。
<製糖工場見学>
ここは看貫場と言われる糖度を計る所。トラックで搬入されたサトウキビを計量する。その中から数本のサンプルを抜き出し、絞り出したキビジュースで測定する。その糖度で搬入されたキビの値段が決まるらしい。
計測が終わったあと、特派員の顔で、搾りたてのキビジュースを飲ませてもらった。コクがあって美味しい。波照間島のサトウキビは黒糖に使われると言っていた。
<最南端を目指す>
今回の目的の一つでもある日本の最南端(無人島を含まない場合の最南端) の辿り着くことが出来た。久しぶりに自転車をたくさん漕いだので脚が張っている。
<テニスボールと機内誌>
その他の目的に、特派員がボランティアをしている高齢者介護施設に、頼まれたお土産を持って行く。要は使用済みのテニスボールなどであるが、無事に手渡せた。
介護施設は板張りなので椅子などの足にテニスボールを履かせると、楽に移動させることができるし音も出ない。私の家では古いテニスボールが毎月溜まっている。それが良いお土産になると言われたので沢山持ってきた。もう一つ、施設では飛行機の座席に置かれている機内誌に人気があるのだ。なぜかというと、波照間島などの紹介記事に知り合いの人間が出ているので、それを見るのが楽しみなのだと。それで、搭乗機の機内誌を隣の席の分まで調達して持ってきた。
<ニシ浜>
そして一番の目的は、もちろん離島での観光である。夕食前にニシ浜を目で見えるところまで散歩した。波照間島の砂は、宮古の前浜のように細かいが少し赤みがかっている。
<夕食>