唐突に決まった秋田・青森の旅(1)
6月末で相方のANAマイレージが半分ほど失効するというので、使ってしまおうということになる。大体において旅の計画はいきなり始まることが多く、今回も唐突だった。当方のマイレージは殆ど無いので、以前聞いたことがある"いっしょにマイル割"なるものが脳裏をかすめる。これを使うと、双方において安く飛べるはずである。
まずは行き先だが、このところ「がんばれ東北」が頭にあるので、おのずと視線は北に向く。まず青森と思ったが、調べるとANAは飛んでないようだ。ANAで行ける秋田市には行ったことがないなと思い、そこを起点に青森方面に北上しようという基本線が決まる。
あとは連想ゲームで、秋田から男鹿半島のなまはげ、青森から弘前のりんごや十和田湖・奥入瀬、八甲田などが浮かび上がる。そしてネットに当たると、白神山地の海岸線をゆるりと走る五能線があることを知った。
大体の候補地が決まると、これらの場所を適当な日程で鉄道で縫っていけば良い。要は、秋田から出て秋田に戻るルートを、地図上に描いていくのだ。このときGoogleのマイマップとネットの乗換案内が役に立つ。時間的に余裕を持たせて、要所要所を抑えたスケジュールを決めていくだけだ。そうすれば、途中の気分で気まぐれに寄り道をしたり、急な出来事にも対処できる。
最後に、飛行機の予約、そして宿泊場所を決めて予約も行う。五能線のリゾートしらかみ号は人気があるし、座席によって楽しみが大きく違うらしい。それで、海側でかつ車内のイベントに一番近い席を調べて乗車券を買いに行った。これだけネットからの座席指定が出来なかった。
以上が、5月の中旬に行ったことである。そのときに唯一気がかりだったのは、東北がいつ梅雨に入るかだった。しかし、直前になって梅雨どころではなくなった。台風3号が発生して、出発日あたりに東京に大接近するという。最悪の場合は、飛行機が欠航になって大幅なスケジュール変更を余儀なくされる。
幸運にも、台風はそれて衰弱し影響はなくなった。ただ、出発当日は大雨になった。仕方なく、車で羽田に行き、そのまま駐車場に放り込んでおくことにした。スケジュールに影響が出る台風よりも、大雨のほうがまだマシである。あとは、旅先の天気次第であるが、予報では可も無く不可も無くというところだ。
2013年06月12日(水)
初日は、秋田に飛んで男鹿半島まで行く予定にしている。うまく行けば、日が沈むまでに半島を少し観光できるだろうという目論見である。
<羽田空港>
羽田空港なう。これから北上します。
羽田までは、雨なので都営バスとリムジンバスを乗り継いで行く予定であったが、朝起きて急に気分が変わり車で行くことにした。4日間の駐車料金を調べると、二人でリムジンバスを使うのに比べてそれ程アップしないからである。雨や日の移動を考えると格段に楽ができるからでもある。
台風3号は八丈島の西で速度を緩めている。このまま熱帯低気圧に変わっていくようだ。今後は影響は受けないだろう。おかげで涼しくなった。
HANEDA FREE WiFiは、制約があるらしく、Twを見られるがアップできない。その他にも繋がらない所が多い。結局、mobile pointで繋ぎ直す。
<秋田>
秋田空港なう。快晴、東京より暑い。更に北上します。
秋田に着いて晴れた空を見上げてホッとする。また、手荷物が早く出てきたので、予定していた1本前のシャトルバスに乗ることが出来た。これでスケジュールがぐっと楽になる。地方に行くとJRもそうだが、時刻表の発車間隔が大きいので、1本早くなると1時間は稼げる。逆に乗り過ごすと、1時間ほどロスする。
そうそう、機内から鳥海山がクッキリと見えた。
便利になった。駅ビル内ではほとんどSuicaが使える。で、デザートにずんだきんつばをそれで買う。でも、店員のおばさんが慣れてなく現金より時間が掛かかる。地元の人と初めての会話になった。^^
<男鹿半島>
羽立は無人駅だった。 そこで降りて、観光タクシーでなまはげ館へ。地域ごとに顔の違うなまはげがいっぱいでお出迎え。多勢に無勢で、少し異様な雰囲気に浸る。
<なまはげ伝承館>
隣のなまはげ伝承館で、男鹿の大晦日気分を味わう。伝統的な家屋内で行われるので雰囲気が出ていてなかなか良かった。なまはげの落とした藁が御守りになるのだと言われ、一、二本拾って財布に入れた。
真山神社を参拝して、北に向う。
神社から車で少し下ったところに万体仏という文化財が。小さなお社に一歩踏み込んで目が慣れるのを待つと、壁一面に無数の仏が見え始める。粗い彫りの小さな仏像だがこれだけ居ると壮観だ。
<八望台>
少し走って男鹿半島の西にあるこ八望台に出る。そこから見下ろすニノ目潟と戸賀湾の光景が素晴らしい。東に寒風山、北に一ノ目潟が展望できる。
<入道岬>
北に向うと間もなく半島の北端にある入道岬に着いた。白と黒に塗り分けられた灯台がとてもモダンに見えた。
入道岬を海岸の方に歩いて行くとモニュメントがある。ここはちょうど北緯40度になるようだ。東に行くとニューヨーク、西に辿ると北京にぶつかる緯度である。
北緯40度の線上には、そのラインで切り分けられた巨石が幾つか置かれている。ところで今年はよく端っこに行く。昔から末端とか先っちょが好きなようだ。
<男鹿温泉>