Apple「おもてなし」の秘密
Apple好きの一人として「スティーブ・ジョブズの流儀」を読んだ。
いつものように図書館で借りて、期限ギリギリになって一気呵成に読む。
今回はそれでも間に合わず、最後は斜め読み。
読後に残ったものを羅列する。
●デジタル・ハブ
PCは、コンテンツをつなぐ「デジタル・ハブ」という概念。
インターネットが創り出す社会でPCの役割の変化を言い表している。
●シンプルさの追求
「技術が複雑になるにつれて、高度な技術をふつうの人に理解させる術を知っているというのがアップルの強み」
「スティーブのやり方がほかのみんなとちがうのは、最も重要な決定は何をするかではなく何をしないかを決めることだ、と信じていた。」
簡単なことなのだが、日本式企業体質はこれができないのだ。
●ユーザ体験
「もっと便利な機能を提供します。しかも1曲たった1ドルで。」
iTunes+iPodは、音楽を買うのではなくユーザ体験を買っているのであろう。
●デザインへのこだわり
「ともに何かを学び向上するプロセスです。わがチームの特徴のひとつは知的好奇心。まちがうことが楽しいんです。だって新しい発見をしたことになるわけですから。」(ジョナサン・アイブ)
洗練されたデザインもユーザ体験を構成する重要な要素である。
初期のiPod-nanoが届いた時、そのパッケージを開ける感動を覚えている。
●創造性
(ピカソが言った言葉)「すぐれた芸術家はまねる。偉大な芸術家は盗む」に
ジョブスが加える。「私たちはいつも偉大なアイデアを臆面もなく盗んできた」
盗む以前に、偉大なアイデアを目利きする能力が必要である。
●クリエイティブ・コネクション
「創造性というのは物事を結びつけることにすぎない」
「過去の経験をつなぎあわせ、新しいものを統合する。ほかの人間より多くのしていたから、あるいはほかの人間より自分の経験についてよく考えているから。」
最近の脳科学でも同じようなことがいわれている。
差がつくのは、「ほかの人間より自分の経験についてよく考えている」ことにあるのだろう。
●ニヤッと笑う
「Plug & Play」をもじった「Plug & Pray」(接続、あとは神頼み)
このひねりは知らなかった。
むかしむかしを思い出す。
開発の初期は、いつも「Plug & Pray」と祈っていたことを・・。