つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

やる気のスイッチ

昨日テレビで「やる気にさせるスイッチ」という言葉を聞き、裏番組のサッカーやトライアスロンも同時に見ながら、しばらくチャンネルを交互に切り替えていた。断片的に見たので、その「スイッチ」の細かいところまでは覚えていないが、その有効性と面白さを感じていた。


ネットで検索すると、【横峯吉文 通山保育園 エチカの鏡 で話題に!】に上手くまとめてあった。


番組で、茂木健一郎がコメントを寄せていたのを覚えている。
本質的には、茂木の著書や講演、そしてブログ通して見聞きした記憶と重なることが多い。こちらの思い違いもあるかもしれないが、記憶の整理のために「4つのスイッチ」に補足してみる。

1.子供は競争したがる
徒競走で必ず順位をつけるなど、競争心を刺激してあげる。
こうすることで向上心や悔しさが出てきて、もっと自分から頑張るそうです。

勝利の喜びが、面白さにつながることは分かる。
しかし、敗北にも意義があると茂木は言う。


ビリになった子供は劣等感をもつが、それに向き合うことも大事だと。
NHK番組に出演した「プロフェッショナル」達から、劣等感がその人を成長させる原動力となっていることが多いと茂木は言っていた。
さらには、大人になる前に挫折感を味わうことも大切ではないかとも。


「負けず嫌い」という言葉も、「負け」からの出発を意味していると思う。
努力しないでも勝てるところでは、喜びも小さく、成長も期待できない。

2.子供は真似したがる
通山保育園 では真似したがる子供の特徴を刺激して、
簡単な音符から真似させ、絶対音感を身につけているのだとか。

脳科学で言うミラーニューロンを思い出す。
人は他人の行動から自然と学ぶ特性を持っているようだ。


少しそれるが、先日も「野球がうまくなるにはどうすれば良い?」というに問いに、「好きな選手のまねをすること」とあるプロ野球の選手が答えていた。要は完成された選手の技術は、その振る舞いの中に凝縮されている。その一つ一つの動作に培われた技の意味があるのだと。


初期の教育も「サルまね」が適しているのだろう。
それと対象を好きになる(させる)ことだろう。

3.子供はちょっとだけ難しいことをやりたがる
子供は難しいことは嫌がる。簡単なことだと飽きてくる。
だから、ちょっとだけ難しいことをやらせるのが良いそうです。
こうして徐々にレベルを上げることで、自然と難しいこともできるようになるとのこと。

少しチャレンジをして得られる達成感が、次のチャレンジに向かわせる。
つまり、困難を克服した時に与えられるドーパミンによる強化サイクルに入ること。
難しいことを乗り越えると脳内でドーパミンが分泌され快感が得られる。そうすると、その行動の神経回路が強化され、そのサイクルが連続すると強化学習になる


ちょっと難しいという目標設定が重要なポイントだということ。
茂木は、大人が判断して子供だからここまでという線引きはすべきでないと言う。
子供のもつ可能性は無限と考えるべきなのだ。

4.子供は認められたがる
子供に”達成感”を与えてあげることで、
「次もまた頑張ろう」という気持ちにすると良いそうです。

これは、ほめるて育てると言うことにつながる。
ほめられると嬉しくなって、ドーパミンが出る。それが強化学習へと向かう。
また、子供に対しては、茂木の言う「安全基地」に通じると思う。
子供は、親に見守られていることを感じると、安心して次のチャレンジに向かって行ける。


今はもう遅いが、子供達にもこれらスイッチを上手く入れてやったかなと思う。
更には、自分も小さい時にこのスイッチが入っていたら、もう少しはましな大人になっていたのでは・・


しかし、これらのスイッチは大人になってからでも十分機能すると考える。
問題は、誰がこのスイッチを入れるのか、なのだ。