Google OSとグーグルゾン
今年の7月に「年内にそのソースコードを公開」と発表されたGoogle Chrome OSが、そのベールを脱いだようです。
Chromium OSの最大の特徴は、Webアプリケーションの実行に特化したOSであることです。そのため、OSそのものがWebブラウザの実行に最適化され、そのためにシンプルな構造となり、それゆえにOSもセキュアになり、かつ起動や実行も速くなるとグーグルは主張しています。また、データはすべてクラウド上に保存されるとのこと。
【[速報]グーグルが「Chrome OS」ついに公開! ソースコード含む詳細を明らかに − Publickey】
また、Chrome OSの製品が出るのは来年になると、googleの公式ページは言っている。
その特徴が分かる紹介ビデオもある。
・PC利用の90%は、ネットにつながったサービス、つまりブラウザを使っている。
・ほとんどは、メール、チャット、ニュース、ビデオ、ゲーム、ショッピングだ。
・今のOSは、起動に45秒もかかる。その間に、サンドウィッチを作れるね。(^^)
・Chrome OSは、数秒で立ち上がる。
・プログラム管理、絶え間ないアップデート、ファイルを失う心配が無くなる。
・メール、音楽、ビデオ、チャット、ドキュメント、ゲームはネットで行なう。
・だから、携帯電話の端末からも同じことができる。
・つまり「Stateless」(端末に依存しない)環境になる。
私のPCも、ほぼ毎日のメール、ニュース、ブログ、音楽・ビデオ鑑賞に使われる。たまに、ネットショッピング、写真整理、そして少々のドキュメント書きになる。それらのほとんどがインターネットのやりとりである。
Chrome OSの特徴が、高速化だったり「Stateless」になることも重要だが、WIRED VISIONが言うように「Google社が自社のこれまでのウェブ製品と同じように、簡潔で高速で焦点を絞った完全なOSを生み出すことができれば、Chrome OSは革命になりうるということだ。それは、Microsoft社を今すぐに不安にさせうる無料革命だ」ということが一番ではないかと思っている。
ところで、このビデオを見ながら「グーグルゾン(Googlezon)」という言葉を思い起こした。2005年に出された「EPIC2014」というビデオを、再び見るのも悪くないだろう。
参考に:
・「EPIC 2014」日本語訳
・グーグルゾンはやっぱり生まれる?