つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

寄らしめよ、知らしむべからず

「日本は財政危機ではない」を読み終えた。

日本は財政危機ではない!

日本は財政危機ではない!



高橋洋一氏の本は「さらば財務省!」に続いて2冊目である。

「財政や金融政策のために国民経済があるのではなく、国民経済のために財政や金融政策があるという、主権在民の民主主義国家では当然の発想に立つ必要がある。」

財政再建の一番バッターは「デフレ脱却」、二番バッターは「政府資産の圧縮」、三番バッターは「歳出削減」、四番バッターは「制度改革」で、「増税」は最後の五番バッター。・・・
最も好ましいのは、四番バッターまでで、試合の勝敗が決まり、最後の五番バッターの出番がなくなることだろう。

小さな政府を指向する「上げ潮派」と、大きな政府を望む「財政タカ派」の論点がよくわかる。
いずれにせよ日本の未来を思ってなのだろうが、「上げ潮派」いう金融政策を中心に経済発展を中心にした方が望ましいと思う。マクロ経済学が指摘するように、現政府が行っているバラ撒きによる経済効果は上げられず、後に大きなツケだけを残すように思われる。


また、官僚が自己中心的な官僚内閣制を早く打破しなければとも。
財務省を筆頭に霞ヶ関の官僚の行っている「種の保存」の手だてが、如何に国民を裏切るものかも良く分かる。
その杜撰さ加減は、社保庁年金問題を見ても腹立たしい。
(この本のおかげで、杜撰(ずさん)という漢字を確実に覚えた)


途中で、「寄らしめよ、知らしむべからず」という言葉が脳裏をよぎった。
自分たちの都合の良いことしか知らせない大本営発表はまだ続いているようだ・・