つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

ブタフル感染拡大期に頭に入れておくこと

関西では、蔓延期の診療体制「季節性のインフルエンザと同様」の扱いになったようです。


先日のエントリー「弱毒性と強毒性」で引用させていただいた医師のブログ【新型インフルエンザ、感染拡大期、あなたのための対策:山本敏晴の日記】に感染拡大期の対策が"具体的に"書いてあった。


対策については色々見られるが、平易な言葉で、当方には分かりやすかった。
これによると、この時期に"頭にれておくこと"は次のようになる。
 1.満員電車に乗らないようにする。
 2.多数の人が触るもの、つり革など、に触れたら、すぐ手洗いする。
 3.マスクは、自分が感染するのを防ぐ効果は、ない。
   感染者(不顕性感染も含めて)が他人に感染させるのを防ぐ効果は、ある。
 4.38度以上の発熱をした場合、発熱相談センターに電話する。
 5.今回の弱毒性インフルエンザの死亡率は、0.1%から2%ぐらい
 6.タミフルリレンザは、発症してから48時間以内に飲み始めないと効かない。
 7.規則正しい生活、十分な睡眠、バランスのよい食事をとることがもっとも重要。
  これさえしておけば、感染しても、死亡することは少ない。
 8.糖尿病、気管支喘息などの、基礎疾患のある人は、重症化しやすい。
 9.正しい情報を入手する


各項目にある補足説明のほうが大切なので、一読をお勧めする。
例えば、手洗いについてでは、

  (注意するのは、その手洗いした水道の蛇口が、
   ウィルスで汚染されている可能性があるため、
   手を洗った後に、一度、蛇口を、ティッシュ等でぬぐってから
   そのティシュで包むようにして(蛇口を直接触らないようにして)
   蛇口を閉める、必要がある。・・・)

とか、発熱をした場合の判断として

  下記の場合は、至急、医者にいって欲しい。
  老人が死ぬのは、二次的な「細菌性肺炎」の合併が多い。
  よって、
  高熱(38度以上の発熱)が続き、かつ、咳が続く状態で、
  黄色もしくは緑色の痰(たん)が出だしたら、要注意。
  一方、
  5歳未満の小児が死亡するのは、「インフルエンザ脳症」と呼ばれる
  ウィルスの脳への直接感染だ。
  この場合、発熱、頭痛、嘔吐、の他に、
  首の後ろの部分である、項(うなじ)が硬くなる所見がでる。
  これを、医学的には、項部硬直(こうぶこうちょく)という。
  これが自分の子どもにでたら、すぐ救急車へ電話。
  若い人が死ぬ場合は、
  上記の、二次的な細菌性肺炎の併発、インフルエンザ脳症に加えて、
  インフルエンザ自身による肺炎(これを、間質性肺炎、という)、
  サイトカインストーム(免疫の過剰反応による劇症化)、
  あとは、ARDS(成人呼吸窮迫症候群)、が多い。



あと、先日から「なぜ関東で感染者が出ていないのかな」と軽く疑問に思っていたことに関するエントリーがあった。
 【新型インフル、東京の感染ゼロに間もなく終止符:Blog vs. Media 時評
あくまで推定の範囲なのだろうが、なるほどそういうこともあるなと思う。


ただ、この時期になるとカウントされた数に注目することに意味は無く、
「感染者が周りにいてもおかしくない」と考えて慎重な行動をすることであろう。