つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

自然が創った隠し絵

最近、だまし絵や隠し絵といったイリュージョン画を見すぎているせいか、その感覚のままこれらの自然界の絵に引き込まれた。これらは、人為的なものではない。一瞬、自然が想像した一種の芸術ではないかと思ってしまった。




コノハヒキガエルが3匹います。絵的には、この写真が一番気に入っています。


トケイソウの花に隠れているグンバイヘリカメムシ、雌しべ?に似せているのでしょうか、花に同化して非常に美しい景色になっている。


ヒントがなければ、見過ごしてしまうくらいに溶け込んでいます。手前の幹に擬態したキリギリスがいます。


隠し絵と考えると、これが一番難しい。鬼のようなつぶれた顔で有名なクモが張り付いています。


オオコノハムシが隠れています。目と触角が見分けられると、ムシの顔が見えてきます。

以上の写真は、ナショナルジオグラフィック「特集:シリーズ 地球のいのち 華麗な生物の擬態 2009年8月号」で見たものです。まだ、多くの美しい写真がフォトギャラリーで見ることができます。


「敵の目を逃れる」と言いますから、身を守るには物陰に隠れたりカモフラージュして見え難くするのが一番なのでしょう。逆に考えると、敵を補足するには視覚からの情報が最も使われ、その次に音、匂いなどが続く。我々、人間もその順序で発達している。そう考えると、自然生体との親近感が増し、同じ仲間なのだと納得させられる。


最近「インビジブル」「カモフラージュ」という自分を周りと色彩的に同化させるパーフォーマンス・アートがありますが、同じ仲間としてこれらのムシの気持ちになるということなのでしょうか。