つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

はやぶさの奇跡の帰郷に心を感じる

小惑星探査機”はやぶさ”が地球にたどり着き、大気圏に突入し燃え尽きるNASAの映像がYouTubeにアップされています。ニュースでも見ましたが、こうしてじっくり見ると、再び大きな感動がこみ上げてきます。




試料カプセル(前方で光っている)を放出してから大気圏に突入し、バラバラになりながら燃え尽きてゆく映像です。単なる機械なのに、誰しもがこの探査機にいとおしさを感じるようです。


関連動画に”はやぶさ”の探査活動そして数々のトラブルに遭遇しながら満身創痍で帰郷するまで軌跡をCGを使ってまとめたモノがありました。
そして、その説明欄に次のようなメッセージがある。

お客様方、申し訳ございませんが、歯を食いしばってください。油断していると泣きますよ?

はやぶさ”へ、人に対するような愛着が感じられます。


■前編



■後篇



これを見ると、燃料がなくなると使えなくなる化学エンジンに代わって、イオンエンジンの威力がよく分かる。”はやぶさ”に使われたものは、μ10 (イオンエンジン) というマイクロ波放電を用いるものであったらしい。


もう一つ興味深く感じたものは、行方不明状態から”はやぶさ”を見つけた直後の通信速度が8bpsで、更に回復して32bpsへと戻るということである。携帯電話だって”M”bpsの時代に、"K"も"M"も"G"も付いていない素のbpsで、1秒間にたったの8ビットの通信速度ですよ。ただ、時間はたっぷりあるのだろううが・・。


また、”はやぶさ”が最後に送ってきた地球の写真にも、多くの人がどこか機械に心が宿ったような気持ちにさせられたようですね。

 はやぶさは生き物ではないのですから、もちろん「見る」などという行為はあり得ず、JAXAが書いているようにこれは「『はやぶさ』が最後に撮像した地球画像」に過ぎないのですが、この直後にバラバラに分解しながら燃え尽きた「はやぶさ」が撮した写真のあまりの芸術性に背筋が寒くなったことを白状しておきます。
5号館のつぶやき : 「はやぶさ」が最後に見た地球