つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

進化するのは名前だけで良い

新型インフルエンザの呼び方が微妙に変化している。
最初に耳にした(目にした)のは「豚インフルエンザ」だった。
それから「A型インフルエンザ」、「新型インフルエンザ」と、色々な呼び方が使われている。


ブログなどでは、「ブタフル」とか「ブタフルエンザ」などと簡略化される傾向にある。
英語では何と言うのか、"pig influenza"と思っていたら新聞などには「Swine flu」と記されている。


あるブログで、名前に関する面白いエントリーを見た。
まず、世界でどう呼ばれているか。

ドイツでは Schweinegrippe: ブタインフルエンザ
フランスでは la Grippe A: A型インフルエンザ
WHOでは influenza A (H1N1) : A型インフルエンザ(H1N1)
オランダでは Mexican flu: メキシコインフルエンザ
メキシコでは la epidemia: 流行病



5号館のつぶやき : ウイルスよりも早く進化したブタフルエンザの呼び方

ちなみにこの著者は、呼びやすさから「ブタフルエンザ」と命名している。


さらに、発生源を表す「ブタ」や「メキシコ」という接頭語も使わないようにしているそうだ。

 最初はWHOを含め多くの国でブタインフルエンザと呼んでいたのですが、エジプトで4月29日にブタの大量屠殺があった翌日の30日から、WHOは公式にブタという言葉を使うのをやめたそうです。同時にメキシコインフルエンザという呼び名も使わないようにしているそうです。ブタとメキシコという言葉を避けるのは、世界的傾向だそうです。


 アメリカCDC(Centers for Disease Control and Prevention)は、4月28日には「ブタ起源のA型インフルエンザ(H1N1)ウイルス」と呼びましたが、5月6日には「新型のインフルエンザA 型(H1N1)ウイルス」にしました。イギリス・ケンブリッジ大学でインフルエンザウイルスの進化を研究するデレク・スミスさんは、「素早く進化しているのはウイルスではなく、その名前だ」と言っています。



感染範囲の拡大につれて、その呼び名も急速に変化してしている。
名前の進化は良いが、ウィルスの毒性だけは変異しないで欲しいものである。