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英語をそのまま理解するには

「英語ができる」ようになることは、いつまでたっても一つの目標になっている。それもあるが、著者がGoogle日本社長の村上憲郎さんということに興味をもって「村上式シンプル英語勉強法」を読んでみた。
村上式シンプル英語勉強法―使える英語を、本気で身につける


技術者でも経営者でも、その道で名を成した人は、努力のやり方を知っている人だと言われます。あることを取得するにも、その本質を見極めた効率的なやり方を編み出すことに秀でている。

 日本人のほとんどが、英文和訳や英文解釈のように「英語を日本語に訳す=英語を読む」だと思っていたのではないでしょうか。
 でもそれは違います。
 英文法に忠実に文章を分解して訳していくのではなく、文頭から英語のまま読む。そして英語のまま理解する。つまり「英語を読む」とは、英語を、英語のまま、「内容を英語で読む」ということなんです。
 まずそれに気づくことが、英語上達への第一歩になるんです。

日本語は、振り返ること無しに理解している。それと同じように、書かれた・話された英語もそのままの流れで理解できるようにする。当たり前のことであるが、過去の教育で身に付いた、英文を後から和訳していくクセから離れられない。


「英語ができる」ために、「読む」、「単語」、「聴く」、「書く」、そして「話す」についてのシンプルな鍛錬法が述べられています。それら一言でまとめると、次のようになるでしょう。
 ・読むは、平泳ぎ方式(前進のみ)で100万語を読み通す。英語を聴くときと同じ。
 ・単語は、1万語を毎日眺める。いつも接すると、そのうち身に付くという。
 ・聴くは、レベルの高いものを聴いてから、やさしいものに戻る。これを繰り返す。
 ・書くは、「英借文」で使えそうな文例を借りてくる。タイピングを覚える。
 ・話すは、自前の話題を作り、いつも披露する。アルファベットを毎日発声する。
いずれの話も、「目からウロコ」的なポイントがいくつもありました。


要は、語学ではなく語力、つまり「英語を使える筋力」を鍛えるやり方という。スポーツを始める場合、まず身体で覚えることが大切なように、「習うより慣れろ」方式が「できる」ための近道なのだろう。基本的なことを毎日続けること、健康のための体力維持にも似たところがあるなと感じた。