つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

この動物が分かりますか?

動物園のCMには、面白いものが多い。例えば、Brazil Zoo SafariToronto ZooPittsburgh ZooBerlin Zoo Aquariumなどが思い出される。
いつも創り手の発想に感心する。


このミネソタ動物園も巧い! 思わずニンマリとさせられた。
まず、下の写真を見て下さい。この動物が分かりますか?


Minnesota Zoo | Ads of the World


下に添えられたキャプションが良い!

  If you can name this animal, it's time to visit.
  (もしこの動物の名前が分かるようなら、動物園に行くときだ。)
  See Africa as it really is.
  (本当のアフリカを知ろう。)
  Giraffe, zebra, and ostrich, all sharing the same grassland.
  (キリン、シマウマ、ダチョウたちは、みんな同じ草原で過ごしている。)



一見まともそうな動物の写真を見せて、「この動物の名前が分かるか?」と問いかける。そして、「もし分かるようなら、動物園に行くときだ!」という。なぜなら、写真は二つの動物の特徴を合成したもの。それを、実在する動物に見間違うということは、本物の記憶が薄れているからだ。だから、動物園に行こう、となるのである。


最初のものが「シマウマトラ」として、あと二つほど続く。
■ダチョウキリン・「見たことがあるかな?」


(Think you've seen one before? ・・)


■キリンシマウマ・「どこが変なのかとまだ迷ってる?」


(If you're still wondering what's wrong, it's time to visit.・・)


人の記憶は、自身の経験からもそうだが、時間とともに曖昧になってくる。また、都合の良いように作り替えられることもあると聞く。普通の生活には支障はないのだが、その正しさが問われるときがある。それは、人とのコミュニケーションにおいてその記憶が自分のものと違うことを発見したときだ。と、先日の本「心をつくる」にあった「脳が創る世界モデル」の話を思い出す。


CMもコミュニケーションの一つであろう。そこで記憶の曖昧さが確かめられたのなら、実世界、つまり動物園に行ってみよう。そうでなくても、たまに動物とふれあうのも良いかもしれません。 そんな気にさせられた・・・