つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

数字を美しく感じるとき

ゾロ目など同じ数字が並ぶとか、ゼロが続く区切りのよい数字を特別に美しいと感じるのは、人みな同じようである。


先日、車を運転しいて何気なくトリップメーターに眼をやると、なんと「9999」になっていた。タイミングよく赤信号で止まったので、カメラを取り出しパチリとやった。「次は・・」とゆっくり車を進めると、走行距離が一つ繰り上がったところでまた信号に引っかかった。いや、そうなるように車を走らせたのである。そこで、「10000」の写真を撮った。



ある知人もトリップメーターの数字がきれいに揃った時、わざわざ車を止めて写真を撮っていたことを思い出した。私もまた、”美しい数”に弱いようだ。


そういえば、ネットで「キリ番」というのを聞いたことがある。これは「キリの良い番号」の略で、ブログなどのアクセスカウンタがキリの良い数字になるのを見て楽しむらしい。日付に同じ数字が並んだ切符や入場券を収集したり、きれいな番号と感じる宝くじを特別に思う感覚と同じことであろう。

主にキリバンとは呼ばれる数字には、以下のようなものがある。
* 10000など、頭の数字以外が0の数。
* 11111など、同じ数字の連続からなる数。ぞろ目。ゾロバンと呼ばれる。
* 12345など、連続する番号からなる数。連番と呼ばれる。
* 12321など、回文数である数。ミラバンと呼ばれる。
* 4649(ヨロシク)など、ゴロの良い数。ゴロバンと呼ばれる。
キリバン - Wikipedia

当方の感覚からすると、”美しい数”にプラスして”楽しい数”が入るようだ。もっとすると、個人の誕生日などの”思い入れ数”や、ゴロバンに悪乗りした”こじつけ数”も出てくるだろう。遊びとしては面白い。


もう一つ頭に浮ぶのは、小説「博士の愛した数式」にでてくる数学者である。そこには、今まで聞いたこともない完全数とか友愛数などに美しさを見出していた。表面には現れない数に潜在する奥深いところで遊んでいる。数学の素人からすると、これも一種の”思い入れ数”になるのではないかとも考えるのだが。

<参考>
完全数(かんぜんすう)とは、その数自身を除く約数の和が、その数自身と等しい自然数のことである。例えば 6 (=1+2+3)、28 (=1+2+4+7+14) が完全数である
完全数 - Wikipedia


友愛数(ゆうあいすう)とは、異なる2つの自然数の組で、自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいう。親和数とも呼ばれる。一番小さな友愛数の組は(220, 284)である。
友愛数 - Wikipedia