つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

地デジの完全移行に間に合わない電波塔

暖かいお天気に誘われて東京スカイツリーの足元まで行ってきた。
現在の高さは281m、近づくにつれて見上げる角度が大きくなっていく。
長くその姿勢を保っていると首が痛くなる。



錦糸町方面からタワーが真正面に見える通りを選んで、北に歩いていく。



浅草通りに出ると、一挙に壮観さが増す。そして北十間川の川岸にたどり着く。



業平橋駅前にインフォプラザがあるというので、訪ねてみた。そこで頂いたパンフレットを見て驚いた。このタワーの開業予定が、”2012年春”と初めて知ったのである。てっきり、アナログ波を停止し地デジに完全移行する2011年7月24日には間に合わせるものだと思い込んでいた。昨年のエントリー「地デジのための電波塔 」を書いたときにも、完全にそう信じていた。


東京スカイツリーのHPトップや工事現場の完成予想図には竣工や開業時期が書かれていない。地デジ対応の電波塔と考えると、地デジに移行するまでには完成すると勝手に思い込む。アナログから地デジへのバトンタッチに遅れるとは言いにくいのだろう。



HPにそれがあるのは、次のようにページを捲っていったところにである。また、工事全体の工程表を探したが見つからなかった。

2012年春予定の開業に向け、東京スカイツリープロジェクトの情報発信を積極的に進めるとともに、当プロジェクトに対する皆様の理解を深めていただくため、ご見学いただけるスペースとして「東京スカイツリー インフォプラザ」を開設いたしました。
東京スカイツリー開業へ向けた情報スペース開設



とすると、東京における一般家庭の地デジ受信は、この二度のイベントに合わせた対応が必要となる。まず、アナログ波が停止する2011年7月24日までに地デジ対応テレビを買って、同時にUHFアンテナを(無ければ増設して)東京タワーに向ける。二度目は、地デジ放送の送信がスカイツリーに移管される2012年春で、そのUHFアンテナを新タワーに向け変えなければならない。


こんな二度の負担を考えると、東京地方のアナログ波停止はスカイツリーの開業まで延ばして、庶民の負担を軽減させるのが自然な考えだろう。この経済不安の中で、こんな二度手間コストの負担はしたくないと思うのだが・・。


参考:総務省の「地上デジタルテレビ放送のご案内」受信方法のQ&Aから

?:地上デジタルテレビ放送の受信アンテナはどのようにすればいいのですか?
A:UHFアンテナがついていない場合は、地上デジタルテレビ放送用のUHFアンテナを新たに設置する必要があります。

?:地上デジタルテレビ放送でも、今のUHFアンテナは使用できますか?
A:・・・アンテナの向きについては、地上デジタルテレビ放送と現行の地上アナログテレビ放送の受信方向が同じであれば、そのままで地上デジタルテレビ放送を受信できます。

なぜ、「向きが同じでなければ、方向を変えなければいけない」と書かないのだろう?