つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

まじめな顔は笑いを増幅する

なんとなく見ているうちに笑いがこみ上げてくる。



愛嬌のある牛が、音楽に合わせて見事なタップを踏んでいる。
ちょっと古くて懐かしい音楽だなあと、昔の記憶を探っていた。
すると、タップが佳境に入るときに思い出した。
フレッド・アステアのタップ・シーンをパロっているのだ。


パロディの面白さもあるが、それに加えてどこか可笑しい。
そうか、牛の顔がポーカーフェイス、つまりマジメすぎるのです。


もう一つあった。

どちらも乳製品の広告。
牛を使うというのが、広告としての常套手段なのだろう。


牛がタップをするという現実離れの意外性に加えて、無表情な牛の顔が笑いを誘うのだろう。コメディアンの伊東四朗さんが「まじめにすればするほど、喜劇は面白くなる」と言っていたが、このCMからもそのセオリーがうかがい知れる。


懐かしいフレッド・アステアのオリジナルはこちら。



今見ても、彼のダンス・ステップは際立っている。フレッド・アステアを知っているということ自体で歳を感じるのだが、それでもパロディに使われるくらいスタンダードなのだろう。