つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

スペイン旅も波乱の結末(6)


トラブルで困難な状況に陥ったときは、いつも良い人が現れるものだ。渡る世間は鬼ばかりではない。まず通訳の方がそうだった。マドリッド在住ので機転のきく女性だった。次に警察のイケメン警官、そして休みにもかかわらず出てきていただいた大使館の方である。非常に親切に対応してくださった。


彼らのお陰でパスポートを想定内の時間で受け取ることができた。それに、午後からのトレド観光にも間に合った。


2011年12月03日(土)
マドリッド
  関連する実際のつぶやきは二つ。それとなくトラブっていることが分かる内容になっている。

さて、旅の最終日。曇り空で、寒い。ちょっと変則的なブラつきになりそうだ。

今朝は、マドリッドの警察と日本大使館を表敬訪問して来ました。と言ったら何が起きたのかお分かりでしょう。トラブった時はいつも良い人に会う。今日も先々で心温まる対応をしていただいて、午後からのトレド行きに間に合った。スペイン人も捨てたものではない。ムーチョ・グラーシャスでした。

  読む人が読めば、何が起きたかはすぐ分かるだろう。


<警察、写真、大使館>
  パスポートを得るまでの主な経緯をつぶやきにすると、次のようになる。

通訳の方とプラド美術館で落ち合う。マドリッド在住の日本の女性の方だ。
9時だからあと2時間以内に処理しなければならない。

  タクシーで警察へ。

大使館からFAXされた地図にある警察に行く。昨日の仕事が溜まっているので1時間ほど待てと。待ってもどうなるか分からない。通訳さんの住んでいる近くの警察に行くことにした。

  タクシーでスペイン広場近くの警察へ。

受付で聞くと、やはり待てとのこと。玄関先で立っていると、玄関警備のイケメンの警官が横の電話を指さして、直接に盗難係に電話してみてはとアドバイスをくれる。電話をすると、係の女性の方が迎えに出てきた。彼女は、カタコトの日本語をしゃべる。これで上手くいくなと直感する。

部屋に入ると、電話で外部の日本語が分かる係の人に状況を話す。その後、書類になってFAXで送られてくるのだ。盗難証明が作られるまで30分ほど掛かった。別の係の部屋に行き書類をチェック、修正する。証明印を押して出来上がり。残り30分。

  スペイン広場あたりで写真屋を探して歩く。

つぎは写真だ。大使館指定の写真屋はお休み。万事休すかと思ったら、通訳さんが地下鉄の駅のフォトブースならあるわと思いつく。地下鉄の改札の中にそれはある。駅員に事情を話し、改札を通過。なんとか写真をゲット。あと10分。

  タクシーを捕まえ大使館へ。

帰国用パスポートの申請書類を書くのにまた時間がかかる。費用は21ユーロ。なんとか1時間弱で終わらせた。パスポートを受け取るとホッと安堵の溜息が出た。これで帰国できる。余分な出費は最小限にできた、と。

  発行されるのは、普通のパスポートかと思っていたのだが、表紙に「帰国のための渡航書」とあるようにテンポラリーなものだった。

タクシーを使ってマドリッド市内を行ったり来たりと走ったので、おおよその市内の感覚がわかったような気がする。そんなに大きな街ではない。

そんなこんなで、午後のトレド観光のツアーに間に合った。



<トレド>

旅の後半から気温が下がってきたが、天気は良くそれほど寒さは感じない。トレドは丘の上の小さな町で、建物の作りはイスラム風だ。



サント・トメ教会でエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」を見る。現地ガイドのしてくれたこの絵の説明が非常に良かった。

(Wikipediaから)



<再びマドリッド

マドリッドに帰るドライブインで、またこの本に会う。パラパラめくると、当たり前にスペイン語ハングル語より親しみを感じる。(^^)

夜のマドリッドは、クリスマス・イルミネーションに輝く。雰囲気はあるが、色を使いすぎる気がする。また華やかさではトーキョーの方に軍配が上がる。あくまでも個人の好みの問題ですが。