つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

地デジカ vs アナロ熊

あまり2チャンネルを見ないので知らなかった。
そこから「地デジカ」に対抗する「アナロ熊」というキャラクターが生みだされたそうである。


アナログマ」、これは凄いパロディだ。本当に上手い!
誕生の背景など、自然と色々な想像が膨らみ、何故か楽しくなる。


想像通りに「2011年7月 地デジ化延期」のシンボルとして創作されたということらしい。


ググると、公式サイト、Tシャツ販売、そしてアニメ化まで百花繚乱である。
アナログマ】(公式サイトと言われる)


UPSOLD.com





以下に、【「アナロ熊」が暴いてしまった「地デジカ」の秘密:日経ビジネスオンライン】からの引用で、アナロ熊の出現の経緯をまとめてみた。


発端は、地デジ大使だった草磲剛が公然わいせつ事件で大使を辞した代わりに登場した「地デジカ」の登場である。

「おい、このシカ、スクール水着着てないか?」
 と、悪名高い匿名掲示板で話題になったのである。
「っていうか、オレにはレオタードに見えるが」
「いずれにしてもマニアックだよな。シカのくせにスク水とかレオタードとか」
「いや、単に《全裸》ということを嫌ったのだと思うが」
「鹿が全裸でどこがいけないんだ?」
「ほら、だから、前任者の大使が全裸で逮捕されたろ? 前大使だって、草食系という意味では鹿と一緒だったんだから、裸で何がいけないといえば、たいしていけなくもなかった。なのにやっぱり逮捕された。ってことは、これは全裸はマズいわけだよ」

と、鹿が"着衣"ということで話題になったくだりが、凄く可笑しい。


その地デジカを弄ったイラストの氾濫に民放連が過剰反応し、

地デジカ著作権ですが、世にある他のキャラクターと同様、無断掲載には厳しく対応していきます。一般のブロガーの方がブログに掲載したり掲示板に載せることも、著作権の問題がありますので黙認することはしません」
(・・・)
 アナロ熊を生んだのは、実に、このコメントだった。
「鹿をイジるのが禁止なら、オレらのオリジナルのキャラを作ろうぜ」
 ということで、アナログ利権を守るアナロ熊は、以上のなりゆきからして、登場せざるを得なかったのである。必然として。

となったようである。


同じ引用先から、

不特定多数の人間の間で継続的に展開される悪ふざけは、ある段階を過ぎると、一定の批評性を獲得することになっている。というよりも、批評性を欠いた悪ふざけは、長続きしないものなのだ。その意味で、発生以来無数の追随者を生み出しつつあるアナロ熊は、正しく批評的な熊だということができる。

とあるように、まさしく批評である。


地デジへの批評については、

・・・アナログ放送をやめたフィンランドでは、これをきっかけにテレビを捨てる人が大量に出て、国営放送の受信料収入が大幅に落ち込んでいるという。MIAUのアンケート調査でも、「ダビング10など使いにくい地デジは見ない」という答が多く、「2011年にアナログ放送が止まったらどうするか」という質問に対して、ほとんどの人が「テレビは捨てる」と答えたという。Werbachもいうように、2011年はテレビという20世紀のレガシーに縁を切るいい機会だろう。
地デジの非常識 - 池田信夫 blog

などを思い起こす。


若者は、携帯のワンセグで地デジが見られるし、それよりTV離れに拍車がかかりインターネットへの傾斜が進むであろう。
可哀想なのは、TVが唯一の楽しみである高齢者である。ある予想(地デジの嘘 )では、2011年7月の段階でアナログテレビは5000万台ぐらい残ると言われている。そのほとんどは高齢者の世帯だろうから、アナロ熊さんの活躍は高齢化社会を支える重要なものになるかもしれない。


私の予想では、この「鹿と熊」の争いは熊さんの方に利があると思うのだが、どうだろうか。