つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

旅の終わりは大地震・熊野古道(伊勢路)を歩く(3/7)

今日、新宮から伊勢まで続く熊野古道伊勢路に足を踏み入れることになる。ネットサービスがあるということで予約したホテルの都合で、少しJRを使って途中(浜街道・南)をパスすることにし、七里御浜を太平洋を右に見ながら北上する「浜街道コース(北)」に入る。





雨も残っていたので、出発をギリギリまで遅らせることにした。電車のダイヤを見ると、チェックアウトしてからどこかで時間をつぶす必要がある。本日のスタートは、新宮市を少しぶらつくことから始まった。


■2011年03月07日(月)

初めて外に持ち出した、無線LANのAP(アクセス・ポイント)。小型で重宝している。iPodiPadを旅に連れ歩くには必需品。WiMAXルーターもあればもっと良いのだが…。
posted at 08:35:28

(上のオレンジ色は携帯電話)

まだ降っている。予報だと、10時頃には上がりそうだ。今日は、午後から歩く予定にしたので、雨は回避できそう。
posted at 08:39:07

今日もJRきのくに線でちょこっと行ってから、調べたておいたルートに入る。昨日の調べておいた時刻表。これだと、9時台か10時台の各駅電車になる。もう少し待って出かけるか。
posted at 08:44:38

窓から、昨夜の「かあさん」が見える。そんじゃ、かあさんいってきます。
posted at 08:48:19

雨も上がり、電車まで時間があったので、地図にあった近くの「浮島の森」に行く。大昔に枯れた植物が堆積して筏のようになったらしい。浮いてるが、今は固定してあると。

浮島より入場口のおば(あ)ちゃんが良かった。見学した後捕まって、半時間ほど話をした。早く旦那を亡くして苦労した話から、今の生き方まで、良い話を聞けた。写真イイ?、イイよっ、て言ってくれた。




このコースは、tweet中に「いつになったら熊野古道が出てくるの?」とチャチャが入るくらい一般的に紹介される”山林の中を行く”といったイメージとは違う。私も、初めはウッソウと木立に囲まれた山道のイメージしか持っていなかった。旅の準備で調べたとき、初めて海岸を歩く道もあるということを知った。つまり、熊野古道は、熊野三山熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へお参りに出かけるときの古い参詣道で、出発地の違いによって五つの道がある。伊勢路は、伊勢神宮を起点とする約160kmもあるルート。今回は、それを逆行していることになる。海岸の砂浜は平坦だから、比較的通行しやすいルートとして使われたものと想像している。


やっぱり、いろいろな道を歩いてみないと面白くないだろうから、その一つの浜街道を(この文字の響きも良かったから)選んだわけである。

新宮から3駅ぐらいの阿田和で降りる。やはり無人駅で、振り返りみて写真を撮ったが、電車が無ければ何の建物か分からない。今日は、簡単に予定のルートに入れた

まずは、七里御浜の遊歩道を行く。この頃から、曇りだが明るさが増してきた。

浜街道の雰囲気を求めて、海岸線を歩いてみた。海に近づくにつれて、大きな砂利が、小さくなる。どちらを行っても、足が埋れて歩きづらい。体力の消耗度が2倍、歩行速度が半分になる。

1kmほどでアゴが上がってしまった。遊歩道に入り直す。次の想定している難所は、河口付近。橋を求めて、国道に出なければならない。

昨日のことがあるから、その辺りの航空写真をチェックしておいた。その効果あり。簡単に橋に向かう道が見つかる。目的地まで、もう一カ所ある。

再び海岸に出て、休息を取る。計画では、今日のルートが一番の長丁場。しばらく座っていたが、お日様が見えないので寒くなる。

河口をクリアしてから遊歩道はない。砂浜は疲れるので、防波堤の上に登る。コンクリート道がいい、歩き慣れてる。つくづく都会人なんだなと思わされる。

        • お弁当

昨日もだが、このルートもほとんど人に会わない。風も暖かくなってきたので、弁当に。新宮駅で調達した「さんま鮨」という駅弁。

中身は、こんな感じ。バックパックに突っ込んで揺られて来たから、片寄ってる。太平洋を眺め、その音を聞きながら、あっという間に無くなった。美味かった。

次の河口も難なく橋への道が見つかる。渡って、再び地図にあるルートに戻ろうとすると、難問が・・・!

        • 楽観論の勝利

「通行止」の看板だっ。昨日も通り抜け不可の看板の所が通過できた。また、引き返し覚悟で行ってみる。看板が古いから、なんとかなるの予感もあった。また、歩行者への警告じゃ無いだろうとも…。

不安もあるが、お日様も出てきた。天気がいいと心理にも作用する。より楽観的になれる。で、いつもの自分撮り。違うのは、横向きにしたところ。(^^)>

ありゃりゃ、歩きやすい堤防が途切れてる!これが通行止の意味なのか。徒歩だと関係ない。ただ、また砂浜をあるかねば。次の防波堤は、遠くに見える。

砂浜を歩いてると、雪山のスキーツアーを思い出した。あの登りの感覚と全く一緒だ。歩幅を小さく、ペースを落として歩くのがコツ。思い出した。でも、あの頃と体力が違う‼

なかなか進まない。少し汗ばんできたので休憩。寝っころがっていると、ポカポカと暖かく、眠くなった。シエスタ・タイム。20分ほどまどろんだ。

しばらく行き、場所を確認するために国道に出てみることに。時間的には、そろそろ目的地付近。すると、国道に並行した熊野街道が。地図と違う!

この道を行くことにした。調べた「浜街道・北コース」は、七里御浜の海岸を歩くルートだ。昔の人は、こんな歩きにくい海岸線を行き来したのだろう。

偶然に見つけたルートは、道端のベンチをみても新しく、最近できたのではないか。道には、滑り止めだろうか砕石が引いてあって、歩きにくい。この辺りで左に道を取り、ホテルに向かう。

        • チェックイン

チェックイン。今夜のお宿は、駅からかなり遠い所の一戸建て。つまり一棟づつが一部屋になっていて、全部で8つしかない。
posted at 17:12:26

ツインを一人で使ってるので、広い。お風呂も、家のより広くて、3人でも充分。風呂に入って、洗濯も完了したところ。

周りに目ぼしい食事処が無い。また、部屋にチーンがあったし、明日の朝食のこともある。で、来る時に目を付けておいたスーパーに、散歩がてら食糧調達に。夕食は、張り込んで寿司にした。チーンは要らないかw。

        • ふれあい

スーパーからの帰りの散歩中、女の子三人組に出会った。一番大きな子がみんなのランドセルを持っている。「なんかの罰ゲームなの?」と声をかけると、「(小さい子が)可哀想だから持ってあげてるの」と。こういうふれ合いが楽しい。



ここからは、今日の反省としての独り言。かなり本音が漏れている。

知らない所を目的地に向って歩いていると、楽観論と悲観論が交互に現れる。天気や疲れ具合にもかなり作用される。想定外に出くわした時、どちらの論を取るか?どちらを取っても正解でも誤りでもない。一回性の問題だからだ。その判断と結果を振り返ってみると面白い。心の筋トレになる。
posted at 22:14:01

道を間違った時や地図と異なった時、安全な迂回路を取るかチャレンジに出るか。もし行き止まっても、戻れば良いと判断する時は、体に聞く。さっきのツイートからも、心や気力は、あまり当てにならないからだ。
posted at 22:22:43

歩いてると、頭はヒマだから、こんなことを考えているようだ。も一つは、「これ、つぶやきのネタかな」も良く思う。写真を撮りながら文章も浮ぶ。しかし、まとめツイート時には、すっかり忘れている。写真を見て、後から考えるのがほとんど。でも、これは最近の悪い癖になっている。(^^);
posted at 22:31:39



上のつぶやきにある「楽観論と悲観論」は、一人で歩いていると、常に頭の中で戦っていた。特に、上の写真にあるように日中ほとんど人に合わない環境では、「もし・・したら」と悪い事態を考えたり、「なんとかなるさ」とその考えを振り払ったりを繰り返していたように思う。