つれづれ memo & feel

旅の記録と日常の出来事をメモする

ものごとを逆さまにしてみるのも面白い

世の中を逆さに見るというのは「ひねくれ者」のイメージですが、音楽や文章を対象にすると高度な遊び、いや芸術にもなるという例です。


今日ネットで見つけたものは、逆さまに加えてもうひと”ひねり”を入れるというもの。バッハの「Crab Canon」の楽譜をメビウスの輪にしてつなげたら、という面白い発想です。映像もCGを使って美しく、当然この絶妙なカノンの音楽も楽しめます。



古くからコンピュータをやっている人にとっては懐かしい「ゲーバー本」、つまり「ゲーデルエッシャー・バッハ」(ダグラス・R・ホフスタッター)の中で、このカノンのことが出てきます。
  
これを絵としてイメージすると、不思議な絵で有名なM・Cエッシャーの「蟹のカノン」になる。
   
などと思い出しながら、久しぶりにホコリをかぶった「ゲーバー本」を本棚から出してきました。
【図はいずれも「回文的逆行可能なカノン」から】


もう一つの逆さま遊びは、文章を逆さまにして遊ぶというもの。そう聞くと、まず「たけやがやけた」なのどの回文が頭に浮かびます。ところが、今回見つけたものは、ユニークな”逆ヒネリ”が入っていました。逆行すると意味も逆転するというものです。





画面上に表示される文字が小さくて見づらく、こちらのヒアリング能力もプアなので、何度も見なおした。最終的に、文章を書き出してみた。全体を眺めたときに、英語ならではの仕掛けやこの遊びの難しさが分かる。

Lost Generation


I realize this may be a shock but
“Happiness comes from within”
is a lie, and
“Money will make me happy”
So in 30 years I will tell my children
they are not the most important thing in my life
My employer will know that
I have my priorities straight because
work
is more important than
family
I tell you this
Onece upon a time
Families stayed together
but this will not true in my era
this is a quick fix society
Experts tell me
30 years from now I will be celebrating 10th aniversary of my divorce
I do not concede that
I will live in a country of my own making
In the future
Environmental destructions will be the norm
No longer can it be said that
My peers and care about this earth
I will evident that
My generation is apathetic and lethargic
It is foolish to presume that
There is hope



原文と同じように楽しめる日本語に翻訳することはかなり難しい。いつか誰かがチャレンジしてくれるのではないかと楽しみにしている。