Oxford Picture Dictionaryが面白い
先日のブログで紹介した本の中に、英語のボキャブラリー構築のために「The Oxford Picture Dictionary」が良いとあった。Amazonで調べてみると、表紙のデザインが美しくて欲しくなった。
結局マーケットプレイスの方が安く、英国の出品者から購入した。
届いてからあるページをめくるまでは、てっきり英国の子供向けの辞書と思っていた。
・出版社の「Oxford University Press」という名前は英国そのもの
・販売元住所に「UK」があり、英国から送られてきたものである
これだけの事実から、そう思うのも無理はない。
パラパラとめくって見ていると「emergency service(911)」となっている。あれ、イギリスの緊急電話番号も「911」なんだろうか。そして、「Time Zone」とある地図が北アメリカ大陸だ。こりゃ変だと、地理のページを見ると、やはり北アメリカ大陸だし、歴史のページは「U.S.History」、お金(Money)はポンドの絵ではない。
予想に反して、中身は米国向けのものだった。
この思い違いにも新鮮な驚きがあったのだが、内容もなかなか興味深いところが多いのである。
まずは、抽象的な言葉の概念をどのような絵として表現するかという著者の工夫が面白い。例えば、今日(today)、昨日(yesterday)、明日(tomorrow)というのは、
・デスクで新聞を読んでいる。その日付が「今日」
・机の上に日めくりがあり。今日の横に「明日」のベージが開いている
・デスクのゴミ箱に、「昨日」の日付のページが捨てられている。
日本の国語辞典でも「右」や「左」という簡単な言葉の説明が難しく、そういう説明の所で著者のアイデアや苦労をかいま見られるところが面白いと思うそれである。
次に「なるほどな」と思ったのが、家族(Family)である。
見開きの左のページは、自分を中心に両親、祖父母、兄弟、そして親戚と、一般的な家族関係。そして、右のページ(下の写真)が、アメリカらしい。離婚した親が別々に再婚したときのそれそれの親の呼び方、そしてそれぞれにいる兄弟の呼び方がある。例えば、母親の新しい夫は「stepfather」、その間にできた弟や妹は「half brother」「half sister」と言う。また、父親の新しい妻は「stepmother」で、その間にできた弟や妹は「stepbrother」「stepsister」となる。
一般的な日本語では、継母とか異母兄弟ぐらいの呼び方しか知らない。
ざっと見ただけで、これだけの見所?があった。
これからも新しい発見に出会うのを楽しみにしている。